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2022年11月18日
最新の旅行販売調査で、オンライン旅行会社(OTA)が旅行体験を大きく変える可能性を示唆
トラベルポートは、旅行販売の新時代に向けて旅行会社の進化を支援するため、新たな調査結果を発表。
観光目的の旅行者がOTAで予約をした際、その半数近く(46%)は直近の旅行を予約したサイトを覚えていない。
利用したOTAを覚えていた旅行者(78%)が、予約体験を「平均以上」または「素晴らしい」と回答。
米国人旅行者の半数以上(55%)はお気に入りのOTAがないと回答した一方で、サウジアラビア(63%)と日本(70%)の多くの旅行者はお気に入りのオンライン旅行会社があると回答。
出張者の99%は、出張予約が誰によって管理されているか、把握してない。
2022年11月9日、英国・ラングレー:旅行者の半数近く(46%)は、直近の観光旅行で利用したオンライン旅行会社(OTA)を覚えていませんでした。これは、世界何十万の旅行サプライヤーの予約業務を支援するグローバルテクノロジー企業であるトラベルポートが最近実施した独自の調査、Modern Retail Studyによって明らかになりました。
トラベルポートは、現在のオンライン旅行販売の状況を深く理解し、旅行者の購入体験におけるギャップを明らかにするためToluna Researchと共同で、世界中の観光旅行者と出張者数千人をを対象とした新しい調査を実施しました。
近代的な旅行販売では、心に残る素晴らしい体験が求められている
この最新の旅行販売調査の結果、予約体験がOTAのブランド想起に貢献する重要な要因であることが明らかになりました。直近の予約時に利用したOTAを覚えていた旅行者の大多数(78%)は、そのときの体験を「平均以上」または「素晴らしい」と評価しています。米国人旅行者の半数以上(55%)がお気に入りのOTAがないと回答した一方で、サウジアラビア(63%)と日本(70%)の旅行者の多くはお気に入りのオンライン旅行会社があると回答しています。
お気に入りのOTAがある旅行者のうち、サウジアラビア(54%)、米国(51%)、日本(38%)の人が、「選択肢の幅が広い」といったことが、高いブランドロイヤリティに寄与していることがわかりました。また、日本の旅行者(45%)はパーソナライズできる体験を提供するOTAを、また、サウジアラビア(42%)と米国(40%)の旅行者は「使い勝手が簡単なサイト」を提供するOTAをそれぞれ高く評価しています。
トラベルポートの最高マーケティング責任者、Jen Cattoは、「旅行業界は、何年も前にデジタル化を開始した業界の1つとして、イノベーションの歴史を誇っています」と述べています。「ところが、デジタルに対する旅行者の期待度は急速に高まっており、現在の旅行販売機能をはるかに上回っています。旅行者のニーズを最優先することによって、さらに優れたサービスをご提供する。そのためにも、旅行会社はより多くの選択肢、より分かりやすい比較購入、さらに交換発行などを管理する簡単な方法を必要としています。価格は重要ですが、このような付加価値が、競合他社との差別化を実現し、ブランドロイヤリティを構築する、素晴らしい販売体験を生み出します」。
旅行者にとって価格は最優先事項ではない
従来、OTAは価格での競争が主でしたが、それは心に残る購入体験という点において旅行者が求めている要素ではありません。直近で利用したOTAを覚えていない旅行者のうち、半数近く(44%)がその体験を「悪い」または「平均以下」と評価しました。サウジアラビア(60%)および米国(60%)における多くの旅行者の間では、自分が利用したOTAブランドを覚えていない率が高く、ブランド想起と「平均以上」の体験の間には、それぞれ19ポイントと27ポイントという大きな開きがありました。[1]
この最新の旅行販売調査では、業界が正しい方向に目を向けられていなかったことによって、明確な差別化が図られていない可能性を示唆しています。価格に重点を置く一方で、旅行者が予約する際に関心を寄せる他の事柄がないがしろにされている可能性があります。旅行者が検索や比較のためにOTAサイトを利用するようになるにつれ、半数以上はレンタカー(67%)や航空券(55%)の予約を完了せず、3分の1以上(36%)がOTAサイトでホテルの予約をしないなど、重大な予約機会の損失が発生していることが本調査によって明らかになりました。同時に、旅行者は、OTAサイトを利用する最大の理由は「すべてを一度に予約できる」から、とも回答しています。
旅行販売は、もはや観光旅行のためだけではない-出張者はさらに関心が低い
出張者の大多数(78%)が出張規定に縛られているとはいえ、調査の結果、出張者の99%は、出張予約が誰によって管理されているか、把握していないことが明らかになりました。
潜在的な原因を深く探ったところ、出張者の多く(69%)が提示された選択肢を「望ましくない」と評価しているのに対し、3分の1以上(46%)はより多くの選択肢を希望しており、(38%)はTMCでの予約体験に全体として信頼を置いておらず、さらに(35%)は健康に配慮した出張オプションを希望していることがわかりました。
オンライン旅行会社は、価格以外の要素に注目することで、旅行販売の新時代において顧客からのロイヤリティを獲得することができます。トラベルポートがお届けする調査結果詳細や新時代に向けた旅行販売の洞察は、https://www.travelport.com/differentiation-in-travel/jp からご覧いただけます
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注記
本旅行販売調査は、Toluna Researchが2022年9月に、日本、サウジアラビア、米国における3000人以上の旅行者を対象に実施したものです。
表1:
直近の旅行を予約した際に利用したOTAを覚えていますか? |
米国 |
サウジアラビア |
日本 |
すべて |
覚えていない |
60% |
60% |
23% |
46% |
覚えている |
40% |
40% |
77% |
54% |
表2:
*直近で利用したOTAを覚えていない回答者*OTAを通じて旅行を予約した直近の体験を評価してください。 |
米国 |
サウジアラビア |
日本 |
すべて |
「悪い」/「平均以下」/「平均的」 |
43% |
46% |
46% |
44% |
「平均以上」/「素晴らしい」 |
54% |
54% |
54% |
54% |
表3:
*直近で利用したOTAを覚えている回答者*OTAを通じて旅行を予約した直近の体験を評価してください。 |
米国 |
サウジアラビア |
日本 |
すべて |
「悪い」/「平均以下」/「平均的」 |
16% |
27% |
20% |
21% |
「平均以上」/「素晴らしい」 |
84% |
73% |
80% |
79% |
本旅行販売調査は、Toluna Researchが2022年9月に、日本、サウジアラビア、米国における3000人以上の旅行者を対象に実施したものです。
トラベルポートについて
トラベルポートは、世界何十万の旅行サプライヤーの予約業務を支援するグローバルテクノロジー企業です。旅行のバイヤーとセラーは、同社の次世代マーケットプレイスであるTravelport+でつながっています。このツールを使うことにより、ブランドのつながり方が簡素化され、旅行の販売方法がアップグレードされ、最新のデジタル販売が可能になります。英国ロンドンに本社を置き、世界180か国以上で事業を展開しているトラベルポートは、複雑な旅行のエコシステムを簡素化するためのイノベーションを推進することに注力しています。
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Jennifer Blackburn (United States)
Senior Communications Manager, Technology
jennifer.blackburn@travelport.com
Shaun Soh (Hong Kong SAR)
Senior Communications Manager, APAC
[1]「注記」にある表1、表2、表3をご参照ください。