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2015年07月10日

トラベルポート、モバイル・トラベル・テクノロジー社(MTT)を買収

2015年7月7日、英国、ラングレー、

世界中の旅行産業に、先進の流通・決済等のテクノロジーを提供する、トラベルコマース・プラットフォームのプロバイダーであるトラベルポート・ワールドワイド(NYSE:TVPT)は、アイルランド、ダブリンを拠点とする企業、モバイル・トラベル・テクノロジー社(MTT)を買収いたしました。

 

MTTは、航空会社、ホテル、業務渡航専門旅行会社(TMC)、一般旅行会社の皆様に対し、洗練された高品質なモバイルサービスを通じてその旅行者と関わっていただけるように、業界最先端の旅行用モバイルプラットフォームとアプリやモバイル用ウエブサイト、高度なモバイルメッセージなどの製品群を提供しています。MTTのモバイル用アプリやサービスはそれぞれの会社のブランド名のもと、スマートフォン、タブレット、アップルウオッチを含むウエアラブルデバイスを通じて旅行者の方々にご利用いただいています。業界内でも革新的で知られるイージージェット、シンガポール航空、Saudia、BCDトラベル、Capitaトラベル&イベント、LATAMエアライングループといった企業はその顧客の一部です。

 

MTTは、常にお客様目線の体験をご提供できるようなモバイル・アプリケーションと洗練されたモバイルサービスをその顧客と共に開発しています。MTTの旅行用モバイルプラットフォームと商品群を使えば、旅行会社はコスト効率のよい形で高品位で魅力的なモバイルサービスを迅速に開始いただけます。MTTが提供するサービスはモバイルからの検索、予約、チェックインだけでなく、MTTエンゲージという旅行者に対するパーソナライズされたリアルタイムメッセージ機能を持つものや、MTTコンシェルジュ・ライブという、旅行者のモバイル機器を通じて、その旅程に応じた空港情報などの旅行関連情報をご提供する機能を持つものがあります。またMTTは業界における数々の栄誉にあずかっており、最近ではガートナー社によるレポート”Cool Vendors in Travel and Hospitality, 2015”にも名を連ねています。

 

業界における様々な調査では、モバイルコマースは今後急速な成長を遂げる分野と位置づけられています。2014年のCriteo社による調査によれば、世界中のEコマースの内3分の1はモバイルからによるものとされています。Juniper社の調べによれば、航空券の販売件数は2014年には2億件未満だったものが、2018年までに5.4億件以上になると予測されており、その金額は520億ドルから1450億ドルにまでなると予測されています。また同社によれば、アメリカだけをみても、モバイルを通じたホテル予約の件数は2014年には27億ドルだったものが、2016年までのわずか2年の間に倍の54億ドルになるだろうと予測されています。

 

トラベルポート社長およびCEOのゴードン・ウィルソンは以下のコメントを寄せています。 「旅行業界に洗練されたモバイルサービスとアプリケーションを提供する、最大級かつ最も成功した企業であると我々が信じるMTT社の買収は、トラベルポートの掲げる旅行コマースの刷新という戦略の延長線上にあります。MTT社の取得によって我々のトラベル・コマース・プラットフォーム機能が拡張され、より多くの顧客へのリーチが期待でき、また航空会社、ホテル、TMC、一般の旅行会社に対するサービスの付加価値はより高いものとなるでしょう。 同時にMTT社にとっても、トラベルポートの有する環境やビジネスを活用し、業界屈指の豊富なコンテンツへアクセスができることは、多くの利益をもたらすことになるでしょう。 MTTはトラベルポートの完全所有子会社となりますが、現在のCEOであるゲリー・サミュエルズをはじめとするシニアマネージメントチームは引き続きモバイルビジネスにフォーカスし、現在の顧客との関係性を保っていくことになっています。」

 

MTTのCEO、ゲリー・サミュエルズは以下のように述べています。 「MTTがトラベルポート・グループとなったことで、我々が現在旅行業界に提供している最先端のモバイル革新は加速し、航空会社や旅行会社の皆様がその顧客である旅行者に対して、旅行体験を一変させるような革新的かつパーソナライズされたモバイルサービスを提供できるだろうと考えています。 拡大を続け、より大きな成長が期待されているモバイルトラベルのマーケットにおいて、MTTは著しい成長を遂げている企業です。業界のグロバルリーダーであるトラベルポートからのサポートを得た今、より大きな価値を生み出し、この先にある大きなビジネス機会を得ることができそうです。」

 

今回のMTT獲得は、急速に成長するデジタルマーケットに重きを置くトラベルポートが現在標榜する、トラベルコマースの刷新戦略に基づき行われた過去の投資に続くものです、それらの過去の投資には、ドイツの次世代ツアーオペレーター向け流通システム ー トラベルITへの投資、独立系ホテルがビジネストラベルマーケットのオンライン展開に参画することを可能とするホテル流通システム ー ホテルゾンへの投資、オーストラリアをベースとして業務渡航向けアプリケーションを開発する会社 ー ロコモートへの投資などがあります。さらに、世界47カ国で展開し急速に成長を続けているB2B向け電子決済会社ーeNett社への投資は現在も拡大しています。 トラベルポート内部においては、LCCでもネットワークキャリアでもその全ての商品をユニークに統合した形で表示、販売でき、また業界屈指の650,000軒に上るホテルポートフォリオをリアルタイムで予約できるトラベル・コマース・プラットフォームにも投資を行っています。

 

今回の買収はトラベルポートの現金資産が財源となっており、2015年の財務業績的には中立な評価ですが、将来的にはプラスに働くと期待されています。

また今回の取引において、トラベルポートは28名のMTTエグゼクティブに対して合計1,440万ユーロの一時金を支払うことになっています。これは2018年の第1四半期にMTTの業績およびその他の条件をベースにトラベルポートの株式の形で支払われます。昨日の市場終値に基づいたトラベルポートの株式金額と為替レートによると、1,152,086株分が2018年にMTTエグゼクティブに対して供与される形となります。しかしながら、MTTエグゼクティブに対して供与される実際の株式数は2018年時点の株式終値および設定されている諸条件に基づくものとなります。

 

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トラベルポートについて:

トラベルポートは、8兆ドル規模に及ぶ世界中の旅行産業に流通・決済等のテクノロジーを提供し、旅行流通マーケットをリードする企業です。2014年の売上金額は21億ドル以上、世界170カ国で約3,400人の従業員が働いています。

トラベルポートは;

トラベルコマース・プラットフォームを通じて、世界中の旅行関連B2Bマーケットにおいて旅行関連プロバイダーとオンライン・オフラインのバイヤーを結びつけます。さらに、旅行取引における効率的かつ安全な決済手段を望む旅行流通業者の皆様に、その経験値を基にした新たなB2B向け決済ソリューションをデザインしてまいります。

また航空会社に対してITサービス、例えば運賃のショッピング、発券、デパーチャー・コントロール等のソリューションを提供しており、航空会社におけるコア・ビジネスへの集中とコスト削減を可能にしています。

本社は英国・ラングレーに置き、ニューヨーク証券取引所に上場(略称 TVPT)しております。

 

 

モバイル・トラベル・テクノロジー社(MTT)について

MTTは、世界中の旅行業界における広範な顧客基盤をベースに、航空会社や旅行会社に先進の旅行用モバイルプラットフォームとテクノロジーを提供しています。航空会社や旅行会社は、MTTのモバイル・トラベル・プラットフォームと包括的モバイルプロダクトによって、空港、機内、到着地における検索やプラニング、手配など、旅行に関する全てをモバイル端末で管理したいという旅行者の要望の増加に対して、洗練されたモバイルサービスを提供することが可能となります。

2014年のトラボリューションアワードではベスト・テクノロジー・プロバイダーに選ばれたMTTは、他社の追随を許さない旅行業界での経験と世界水準のモバイル開発、創造的デザインとユーザー体験のノウハウを有しています。2006年に航空会社向け初となるモバイル予約の提供を開始した、旅行業界のモバイルにおけるパイオニアとして、MTTは依然として第一人者であり、世界中で何百万人もの旅行者が航空会社向けおよびその他のアプリを利用しています。MTTの顧客にはシンガポール航空、LATAMエアライングループ、イージージェット、サウディア、BCDトラベル、エールフランスKLMグループのトランサビア.com、フライビーなどが名を連ねています。